浴室ドアが壊れたらDIY交換できるのか?プロ施工を取材した
おはようございます、武澤です。
突然ですが私の住む家の浴室ドアが壊れまして、
このような折れ戸なんですが、折れ戸とレールをかます部分が外れて開き戸状態に(笑)。業者さんにも確認してもらったところ、結果はドアの丸ごと交換。約30年前(三協アルミ)の折れ戸製品のため外れた部分の部品も廃盤で仕入不可とのこと。
既存サッシ枠の下地処理も必要ということで、カバー工法(施工方法は全3種類。後述しています)でプロにお願いすることにしました。
というわけで今回は浴室ドアの交換方法をお届けしたいと思います。
DIYできるか見極めたい方や、壊れて修理・交換を検討している方もイメージが膨らむと思います。
交換するドア : YKKAP「サニセーフⅡ」、施工方法 : カバー工法
引用元 : 浴室出入り口 サニセーフⅡ | YKK AP株式会社
引用日 : 2017年8月3日
今回交換するのはYKKAPの「サニセーフⅡ」という製品。浴室出入り口用のドアで今回折れ戸タイプSを選択。
施工方法には次の3種類あるのですが、当事例は枠もきれいになる「2.カバー工法」のケースです。
- アタッチメント工法
(既存枠を残し、上枠と下枠に「アタッチメント」という専用部材をとりつけ、扉は交換。簡単な施工。壁壊さずに済む) - カバー工法
(既存枠の一部を残し、上から新しい枠をかぶせる方法。見た目も一新します。壁壊さずに済む) - 扉のみ交換
施工の流れ : カタログにある全6ステップ…以上になった
YKKAPのホームページには「1.アタッチメント工法」の流れが記載されていますが「2.カバー工法」の流れは載っていません。
実際の「カバー工法」は一体どんな流れなのでしょうか?
①採寸・発注
施工前の現場確認です。私は取材できませんでしたが、居合わせた家族いわく「関口メンディーに似た、感じのよい方がいらしてくれたよ」とのこと。残念ながら施工の参考にはならないコメントです(笑)。
②完成品のお届け
完成品は業者さんが持ってきてくれました。段ボールに梱包されており、玄関ドア手前で開梱し部屋に搬入している写真です。
③扉をはずしてアタッチメント取付け
次に既存扉を外し、カバー枠をとりつける下準備を行っています。
③-1. 既存枠とカバー枠が干渉しないように下地調整
カバー枠もそのまますぐにカポッと取り付けられるわけではなく、いろいろ調整が必要。今回の場合、まず既存枠の下レールがつっかかるので、邪魔にならないよう凹ます必要がありました。そこでこのように曲げて、
トンカチで凹ませ、カバー枠と既存枠が干渉しないよう調整していきました。
その後、かぶせて浮き上がらないか等、2,3回微調整しながら確認を重ねます。
③-2. カバー枠の下一部を削る
今度はカバー枠の調整に移ります。
切り口はやすりで磨きます。反対側ならびに上枠2か所の計4か所削ぎ落します。
③-3. ゴムパッキンを貼る
次はカバー枠のビス留めにあたり、ゴムパッキンをかましていきます。上部と下部どうしが垂直になっているかも確認しています。その後カバーをあてたり外したりと何度も微妙な調整を重ねます。
まずビス穴をあけ、その後ビス留め。ここも「鉄筋か?コンクリか?木造か?」とドリルの削る感覚であたりをつけながら穴を開けていきました。
④シーリング
次はシーリングです。テープを貼り、うにゅ~っと出し、ヘラで余分なものは取ります。
少し話がそれますが、こちらのテープ折り返し技がすごいと感じました。
約10分後ぐらいでしょうか、テープを剥がし始めます。くるくる缶に巻き付けながら剥がします。これも職人技の一種だと私は思います。
⑤吊り込み
そしていよいよ吊り込み(取付)です。これがまた難しく、緊張します。
親方も説明書読んでいます。施主からすると勘で施工されるより、むしろ安心します。
下からはめ込み、次に上です。そうして…
⑥完成
既存枠(三協アルミ製)に、新扉(YKKAP製)がとりつきました(笑)。
まとめ : 費用は約85,000円(税抜)、施工時間は約2時間、DIYはハードル高い
今回の施工費用は約85,000円(税抜)、施工時間は約2時間/3人。メーカーカタログに記載のドア価格は39,400円。差し引くと工賃は約45,000~60,000円ぐらいという計算に。
施主視点で振り返ると浴室ドア交換も頻繁に起こることではないので、費用も安かったのか高かったのか正直ピンときません。相場も事前にググればわかりますが、それを知ったところで特に地方の場合、お願いする業者も限られてきますからそこに頼らざるを得ない部分もあります(実際に「浴室ドア交換 相場」とググってみたら「7万円」「6~9万円」だったので、まぁ相場内でした)。
私も今回「いったいどこに頼んだらいいのか?」がわかりませんでした。すると、ちょうど良いタイミングで見る新聞の折り込みチラシ「浴室ドア交換〇万円~!」に飛びつくわけです。やられますよね(笑)。
またDIYできるかで振り返ると、カバー工法の場合、ハードル高いと感じました。特に私のような素人は特に太刀打ちできませんので、プロにお願いしてよかったです。
というわけで、今回は浴室ドア交換の現場を取材しました。今後のリフォームの参考になれば幸いです。
ご参考までに、引き戸タイプに交換する選択肢もあります。あわせてご覧くださいますと、ご納得いただける製品選びにつながると思います。
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▼撮影協力
水廻り専門リフォーム はた楽