ARCHITECT’S Q&A

ARCHITECT'S Q&A

小堀哲夫が選ぶ5つの建材

Q. 最も思い出深い建材は何ですか?

A. 光膜天井

光膜天井

皆の技術の融合作品

光膜天井は、天井の膜に光を通して空間に拡散する、という仕組みの天井です。「なぜ思い出深いか?」というと、トニーさんの社長である、島田さんたちとつくった建材だからです。ゼロからイチをつくる挑戦の中で、「自分が思い描く光を扱うにはどういう天井が良いのか?」「どういう膜が必要なのか?」と、常に頭を悩まされましたね。そんなとき、車の部品にも使用される、”あるフィルター”からヒントをもらうことになりました。そのフィルターは見た目は和紙に近いのですが、吸音性と太陽光を拡散する性能を持っていることが分かったんです。「この性能は使える!」と、皆でこれを使用した実験を何度も繰り返して、ようやく納得のいくものが出来上がりました。

この光膜天井は、ROKIグローバルイノベーションセンター(浜松)で使用しているのですが、太陽光を拡散してくれるため、外の明るさがそのまま空間へと移される。だから、昼間の室内に照明は必要ありません。ROKIでは人工照明ではなく、自然光を取り入れることがテーマだったので、まさにテーマにピッタリの建材となりました。光膜天井は、開発メンバーの知見を結集させてできた建材。例えるなら、エンジニアリング建材みたいな感じ。もともと建材ではないフィルター素材との出合いをきっかけに、皆の技術を足して出来上がった、とても思い出深い建材です。

株式会社トニー

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