This issue’s CLASS1 ARCHITECT
仲 俊治
TOSHIHARU NAKA
建築家(一級建築士) 仲建築設計スタジオ共同代表
1976年 | 京都府生まれ |
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1999年 | 東京大学工学部建築学科卒業 |
2001年 | 同大学院卒業後、山本理顕設計工場に入社 |
2009年 | 建築設計モノブモン設立 |
2012年 | 建築設計モノブモンを株式会社仲建築設計スタジオに改組 |
著書「地域社会圏主義(LIXIL出版)」「脱住宅(平凡社)」
宇野 悠里
YURI UNO
建築家(一級建築士) 仲建築設計スタジオ共同代表
1976年 | 東京都生まれ |
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1999年 | 東京大学工学部建築学科卒業 |
2001年 | 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了 |
2001 ~2013年 |
日本設計勤務 |
2013年~ | 株式会社仲建築設計スタジオ共同代表 |
受賞歴(一部)
2012年 | 第44回中部建築賞金賞(白馬の山荘) |
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2014年 | グッドデザイン2014金賞(食堂付きアパート) |
2016年 | 日本建築学会新人賞(食堂付きアパート) |
2018年 | 住まいの環境デザイン・アワード2019グランプリ(五本木の集合住宅) |
2019年 | 第1回小嶋一浩賞 |
主な作品(一部)
食堂付きアパート (2014年)
写真家のスタジオ付き住宅 / 五本木の集合住宅 (2017年)
我孫子のグループホーム (2020年)
お二人が建築家を志したきっかけは?
仲 : 小さい頃から引っ越しが多く、いろいろなタイプの家に住んできました。住むところが変われば、人間関係や暮らしも変わることから建築に興味を持ちました。
宇野 : 父が福祉施設の設計を専門とした建築家なのですが、建てた後もクライアントと密接に関わっている姿を見て、幸せそうな仕事だなと感じたのがきっかけです。
これから挑戦してみたいことは?
仲 : いろいろなビルディングタイプに挑戦したいですね。建築は機能性だけではなく、心地よさや体験も大事な要素。 ある種の素人くささを失うことなく、建築をつくっていけたらと思います。
宇野 : 大阪で、「介護の面から人と人との助け合いを考える」をテーマに、「住む」と「働く」が一緒になった集合住宅の設計をしています。今まで私たちがやってきたことを見て依頼してくださる方も多いので、これまで通り継続しながら一つひとつの案件を丁寧に取り組んでいけたらと思います。
この仕事で叶えたい未来は?
宇野 : 人と一緒に暮らす、外の環境とつながるなど、近代の住宅が排除してきたようなことを取り戻していきたいですね。
仲 : 「暮らす」「生きる」というのは他者や環境との関係で成り立っているもの。そんな関係性を断ち切るような建築ではなく、一人になりたいときはもちろんなれるし、他者と交流もできるような「選べる」暮らしをつくりたいと考えています。自由に暮らすことが当たり前になるといいなと思います。