This issue’s CLASS1 ARCHITECT
川島 範久
NORIHISA KAWASHIMA
建築家(一級建築士)・博士(工学)
川島範久建築設計事務所 主宰
1982年 | 神奈川県生まれ |
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2005年 | 東京大学工学部建築学科卒業 |
2007 -2014年 |
同大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務 |
2012年 | カリフォルニア大学バークレー校客員研究員 |
2014 -2020年 |
東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻(現 環境・社会理工学院建築学系)助教 |
2016年 | 東京大学大学院博士課程修了・博士(工学)取得 |
2017年 | 川島範久建築設計事務所 主宰 |
2020年 | 明治大学理工学部建築学科 専任講師(地域デザイン研究室主宰) |
受賞歴
2014年 | 日本建築学会賞(作品)(NBF大崎ビル/旧・ソニーシティ大崎ビル) |
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2016年 | 第7回サステナブル住宅賞 国土交通大臣賞(Diagonal Boxes) |
2017年 | 住まいの環境デザイン・アワード2017 グランプリ(Yuji Yoshida Gallery / House) |
2020年 | 第21回JIA環境建築賞 環境大賞(一宮のノコギリ屋根) |
主な作品
2017年 | Yuji Yoshida Gallery / House |
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2017年 | 一宮のノコギリ屋根 |
2020年 | REVZO虎ノ門 |
建築家になったきっかけは?
ものづくりや、ものの仕組みから考えることが好きで、大学では建築学科に進みました。そこで出会った建築家の難波和彦さんがサスティナブル・デザインをテーマに掲げていて、環境的な視点から建築・都市のデザインを考えることに興味を持ちました。はじめから建築家を目指していたというより、このようなテーマで研究と実践をしていくうちに、建築にのめり込んでいったという感じです。
印象に残ったプロジェクトは?
NBF大崎ビル/旧・ソニーシティ大崎ビル(日建設計での担当作品)です。樹木を植えるように建てることで都市環境にも寄与する建築はつくれないかと考え、素焼きの陶製ルーバーから滲み出る雨水の蒸散によって建物と周囲を冷やす外装システム「バイオスキン」を採用しました。植えれば植えるほど環境を良くする植物のように、周囲にできる限り良い影響を与える建築をつくりたいと思っています。
現在進行中のプロジェクトは?
総合建設会社の淺沼組とともに目下取り組んでいる築30年の既存ビルのリニューアルプロジェクト「GOOD CYCLE BUILDING」では、「人にも自然にも良い循環を生む」をコンセプトに、既存建物を最大限活かしながら、自然素材の積極的活用、人工素材のアップサイクル、植物をいかに建築に取り込むか、といった新しい技術の開発・デザインへの統合にチャレンジしています。