This issue’s CLASS1 ARCHITECT
松島潤平
MATSUSHIMA JUMPEI
建築家・一級建築士・博士(学術)
1979年 | 長野県生まれ |
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2003年 | 東京工業大学 建築学科 卒業 |
2005年 | 東京工業大学大学院 建築学専攻 修士課程 修了 |
2005年- | 隈研吾建築都市設計事務所 勤務 |
2011年- | 松島潤平建築設計事務所 主宰 |
2016年- | 芝浦工業大学 非常勤講師 |
2017年 | 武蔵野大学 非常勤講師 |
2018年 | 東京工業大学大学院 建築学専攻 博士課程 単位取得退学 |
2019年- | 東京大学 非常勤講師 |
2021年- | 北海道大学大学院 工学研究院 准教授 |
受賞歴
2015年 | グッドデザイン賞受賞(Le MISTRAL) |
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2016年 | 2016年日本建築学会作品選集新人賞受賞(育良保育園) |
2020年 | グッドデザイン賞受賞(SPBS TORANOMON) |
主な作品
2014年 | 育良保育園 |
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2015年 | Triton |
2016年 | TETOTETO |
建築家を志したきっかけは?
父が一級建築士だったので、幼少期から何となく図面の細い線や模型に美しさを感じていました。建築士ではない曾祖父が設計した古い家屋と、父が設計したボックス住居が合体した支離滅裂な家に住んでいたことや、原広司先生が設計した飯田市美術博物館でよく遊んでいたことから、変わった建築や空間に自然とふれた経験も影響していると思います。大学受験の時は「建築家になるぞ」と意気込んでいたわけではありませんが、いざ設計課題に取り組むと面白さや負けん気が自然と湧き上がり、今に至ります。
これまでに見た中で影響を受けた建築は?
オランダの建築家集団MVRDVが手掛けた集合住宅「WoZoCo」です。街のなかに突拍子もなく建っていながら、周辺住民がナチュラルに愛していることに衝撃を受けました。そういった、周囲の意識を変えて新たな愛情やノスタルジーを生み出せるような凛々しい現代建築に憧れます。19世紀のウィーン建築や2000年代のオランダ建築のように、時代に即した合理的な理由を持ちながらも、それを増幅したり発展させることで、誰も想像し得ない領域に到達するような建築を目指しています。
これからチャレンジしようと考えていることは?
2021年8月から北海道大学大学院准教授に着任したので、寒冷地建築の新たなあり方を模索していきたいと考えています。内向きに閉じがちな高気密高断熱の建築に多様なシークエンスを与える方法や、地域・社会に開く方法を検討していくことで、ゆくゆくは寒冷地のみならず、これからの省エネルギー建築の指針をつくることにまで射程を延ばしていけたらと思っています。