This issue’s CLASS1 ARCHITECT

本瀬あゆみ氏(左)と齋田武亨氏(右)

本瀬あゆみ+齋田武亨/本瀬齋田建築設計事務所 サモアーキ

建築家

本瀬あゆみ
AYUMI MOTOSE
1980年 青森県生まれ
2003年 東京藝術大学美術学部建築科卒業
2005年 東京工業大学大学院藤岡洋保研究室修了
2005年-
2007年
藤本壮介建築設計事務所勤務
2007年-
2011年
隈研吾建築都市設計事務所勤務
2015年- 本瀬齋田建築設計事務所
滋賀県立大学非常勤講師 、金沢工業大学非常勤講師、東京藝術大学非常勤講師
齋田武亨
TAKEYUKI SAITA
1979年 茨城県生まれ
2005年 東海大学大学院工学研究科建築学専攻修了
2005年-
2015年
隈研吾建築都市設計事務所勤務(同事務所設計室長)
2015年- 本瀬齋田建築設計事務所
2021年- 富山クリエイティブ専門学校非常勤講師

主な受賞歴・作品

2020年 第51回富山県建築文化賞建築賞受賞(郷の納骨ロッカー・慈興院大徳寺特賜殿)
2021年 キッズデザイン賞受賞(いばらき幼稚園)
2021年 第31回北陸建築文化賞受賞(郷の納骨ロッカー・慈興院大徳寺特賜殿)
2022年 第53回中部建築賞 入賞

「すごい」と思った建築は?

前職の隈研吾建築都市設計事務所が愛媛県大島で手掛けた「亀老山展望台」です。建材の使い方や素材感を尊重する建築家がつくった展望台でありながら、そこには建築の存在はなく、元来その場所が持っている良さを最大限に生かす空間になっています。良い環境が多く存在する地方においては、敷地そのものが持つ魅力を引き上げる空間デザインが、地域全体の魅力を引き上げることにつながると意識するようになったきっかけです。(齋田)

現在進行中のプロジェクトは?

富山で地方ならではの車社会の風景を考える施設デザインに取り組み始めています。元自動車リース店舗の改修プロジェクトで、多くの人の目にふれる国道沿いの建物なのでメッセージ性のあるものにしたい。今後10年でEV車や自動運転などが普及し、生活の中での車のありかたも大きく変化すると予測されます。人と車が新しい形で共存する未来の風景の一つとして施設をデザインしたいと考え、楽しみながら進めています。(齋田)

SDGsに寄与する取り組みは行っていますか?

ガラス工芸が盛んな富山では定期的に廃ガラスが発生しており、吹きガラス等を行う大きな工房では年間2トンにも及びます。それを小ロットのクラフトや建材に再利用する試みも始められており、アイデアを出し合っています。その地方特有の工芸や産業の廃材利用は、エネルギーの省力化だけでなく地域の魅力や文化を再発信することにつながるであろうと信じており、空間のアクセント等デザインに組み込むことを意識し始めています。(本瀬)

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