「FLASH」の2階の床に敷かれているのが、株式会社サンゲツの「NT-350」。カーペットタイルの中では最もリーズナブルな部類の製品である。

「FLASH」の1階では施主一家が食事をし、アトリエで創作を行い、来客を迎え入れる。1階が明るく活動的なセミパブリックの空間であるのに対し、浴室や寝室のある2階は家族だけのプライベートな空間である。就寝や着替えも行うため、裸足で過ごすことが多い空間において、心地よい足触りを感じられることが重要だと考えた湯浅氏。そして小さな子どものいる施主一家のことを考え、汚れても気軽に張り替えることができるようにNT-350での仕上げを選んだ。2階への入り口には階段室を設け、その階段室の壁や幅木をカーペットタイルと同じ色のダークグレーに塗装。セミパブリックとプライベートの明暗をはっきり分ける意図が込められている。

ラフに使い倒せる家であるために

「FLASH」の2階は薄いベニヤを塗装した壁・天井で床は安価な部類のカーペットを採用しています。これらの仕上げはどちらかと言えばチープなものに該当しますが、チープにはチープなりの良さがあります。少しすり減ったり汚れても気にならない安心感。そういう気兼ねのなさがこのカーペットタイルの良さだと思っています。赤ちゃんが住まい手にいる「FLASH」では、赤ちゃんがよだれや鼻水を垂らしながら寝室を裸で走り回る元気な様子が想像できましたし、そうであったら良いなと思いました。寝室に限らずこの家の全てにおいて、竣工時のきれいなままを保とうと神経質にならず、履きこなされたジーンズのようにそれを楽しみ、ラフに使い倒す方向でお施主さんとも合意しています。

向上し続ける意匠性と施工性

湯浅さんには、NT-350シリーズの気兼ねなくお使いいただける特長をご理解いただき嬉しい限りです。カーペットとは違いタイル状になっているため、部分的な取り替えが可能なのも特長の一つです。2021年11月より全点環境配慮型商品に生まれ変わったほか、より幅広い空間提案ができるよう、デザインバリエーションを拡充しました。タイルごとに異なる色や柄で貼り分けたデザインなどもお試しいただければ幸いです。施工がしやすい裏面糊付きタイプもご好評をいただいています。

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