MATERIAL
安全性に配慮した唯一無二の遊び場
【高度造形モルタル床・ネット遊具】

「tette」がある福島県須賀川市は積雪地であることから、外で遊べないときでも子どもたちが利用できるよう、館内に屋内の遊び場を設けている。畝森氏がイメージしたのは、単に既製の遊具を設置するものではなく、建築と一体化したここにしかない遊び場。フロアの上部には大きな子ども向けのネット遊具、下部には小さな子ども向けのモルタルでつくった起伏する床を設置し、年齢が離れた兄弟も同じ空間で遊べる環境を生み出した。ひとつの空間でありながらも安全性に配慮しながら棲み分けがされている遊び場は、子どもたちを見る保護者にとっても安心できる場所となっている。

畝森さん、なぜこの会社を採用したのですか?

アンスさんは遊び場の専門集団で、全国の公園にあるセメント系形象遊具が特に有名です。ネット一つ設置するにも模型をたくさんつくったり検証を重ねたりなど、安全性にかなり配慮されており、一つひとつの遊具を非常に丁寧につくられているので、安心してお願いすることができました。

メーカーさんへ聞いた
建材開発秘話
鷲見(すみ) 健一さん

永く愛される公共空間をつくるために

弊社が扱うものは遊具に限りません。公園や街路などの公共施設を対象に、子どもから高齢者まで快適に過ごせるような空間づくりを幅広く手掛けています。信頼を得るまでは仕事が少ない時期もありましたが、地道な営業活動により、徐々にお仕事をいただけるようになりました。現在は公園施設の長寿命化に伴い、遊具のメンテナンスに悩む自治体が増えており、補修や改修の依頼を多くいただいています。

初めての構造にも、体験と実験を重ね挑戦

「tette」に設置されたネット遊具は、ネットをほぼ平らに張ることで床面のようになっています。従来にはない構造だったため、模型をつくり、実際に社員が跳んだり跳ねたりしてたわみを測量し、構造設計を進めていきました。モルタル床は、まず鉄筋で三次元の床をつくり、モルタルで成形。固めたモルタルにはゴムチップを敷き詰め、子どもの遊び場として軟らかさが出るよう工夫しています。

地域のための遊具を、楽しみながらつくる

私たちの遊具デザインは、その地域・風土・歴史などを調べるところから始まります。同時に、子どもたちの感性に語りかけ、五感を刺激するようなデザインにすることも忘れません。そして安全面では、遊具を実際に体験することで、自らの身体で感覚を蓄積し学ぶようにしています。今後もものづくりを楽しみながら、常に新しい遊びを追求し続け、今まで以上の遊具を生み出していきたいです。

株式会社アンスの特徴

1.経験豊富なスタッフによる視点の広さ

スタッフには遊具からモニュメント、橋梁まで多岐にわたり、50年以上の経験を持つベテランもいる。それぞれの視点の広さを活かし、部署を越えてアイデアを出し合う。

2.手作り感を重視する

製作の際は、固定観念に囚われず、自由な発想で設計。素材選びでは実際に触れて体験するなど、作り手の温もりや愛が伝わる“手作り感”を大切にしている。

3.模型の試作を繰り返し、体感する

模型の試作を繰り返し、外観や安全性を確認。実際の大きさや使用感が特に気になる場所は、原寸大の模型を作り、実際に体感しながら細部までチェックする。

株式会社アンス

〒201-0003
東京都狛江市和泉本町1-12-1-201
TEL:03-5761-5762
FAX:03-5761-5763
MAIL:info@ans-art.co.jp (担当 : 荒生美帆)
http://www.ans-art.co.jp/

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