「写真家のスタジオ付き住宅」は、勾配を持つ棟木と水平な軒桁を登り梁で結ぶ構造が特徴的だ。すべての箇所で構造材を留める角度が異なるため、接合部には最適な金物の選定や精度の高い部材が求められる。(株)シェルターは、国産の集成材と独自の金物による特殊構法により、強度と自由度の高い施工性を実現。「写真家のスタジオ付き住宅」においても、木のやわらかさを生かしながら、美しい佇まいを実現した。全国各地で施工実績も多く、特殊な構造や新たな空間表現を追求する建築家との相性も良いと言えるだろう。

シェルターさんは木造建築の構造材の供給だけでなく、組み立てるときに必要な金物の提供もしてくれる会社。複雑な構造の建築物でも、その場所に適した金物を一つひとつ合わせてくださるんです。そんな技術力と金物まで綺麗に納まるよう、細かい配慮をしてくださる所が選んだ理由ですね。

3次元のデータで美しい納まりを実現

「写真家のスタジオ付き住宅」では登り梁の角度が一つずつ異なるため、3次元のデータで納まりを解析していきました。図面作成では相当苦労しましたが、3次元であらゆる角度から建物を細かくチェックできたことで、仲さんからも「頭の中で思い描いていたものを表現できた」と喜んでいただけました。

木を守り、妥協のない木造建築を手掛ける

弊社では難易度の高い案件であっても、建築家が思い描くイメージをかたちにしたい！とワクワクしながら取り組んでいます。同時に、森に感謝する気持ちを持ち、木の流通を守る取り組みも進めています。今後も建築家の要望に寄り添い、妥協することなく素晴らしい木造建築をつくりあげていきたいと思います。