MATERIAL
手軽に窓の断熱性を高める「内窓」
【ツインカーボ】

建物のなかで熱を最も逃すのは窓だと言われている。築30年以上経つ「西大井のあな」でも窓からの隙間風があり、価格を抑えながら簡単に断熱性を高められる方法を試行錯誤するなかで、ツインカーボによる内窓の設置を考えた。ツインカーボは、ポリカーボネートを特殊技術で一体成形したシート。中空構造により断熱性が高く、重さも一般のポリカーボネートの1/5のため扱いやすい。「設置後にサーモグラフィで計測すると、驚くほど断熱効果が高まったことがわかった」と能作氏。今後の断熱改修は、「内窓のDIY」が新たな選択肢の一つになりそうだ。

能作さん、なぜこの建材を採用したのですか?

「西大井のあな」の断熱改修を考えるなかで、サッシやガラスの交換は建物の外側から足場をかけなければならないため、自分たちでは難しいと考えていました。そこで考えたのが内窓。障子にツインカーボを貼って断熱改修した事例を見かけたことがあり、この機会に使ってみようと思いました。

メーカーさんへ聞いた
建材開発秘話

中西 百代さん

国内の厳しい品質基準をクリア

当社がツインカーボの取り扱いを始めたのは、1980年代から。ポリカーボネート樹脂製品を海外から輸入し、国内で切断・梱包・販売を開始しました。海外生産品のため、品質基準が厳しい国内要望を反映させるのには苦労しました。生産する海外工場へ出向いて、異物や反りなどの細かな品質基準を説明し、製品チェックとフィードバックを繰り返すことで、現在の高い品質を実現できました。

機能性だけでなく透明性にもこだわる

当社の製品は機能性と豊富なバリエーションと透明性が強み。屋内・屋外問わず、さまざまな用途に使われています。樹脂は静電気を帯びる性質上、切断時に中空層内部に入り込んだ切りくずを取り除くのは通常難しいのですが、当社の設備なら極力切りくずが付着しない切断が可能。より中空層をクリアに見せることにもこだわりを持っています。

自由な発想から生まれる新たな価値

ツインカーボ販売当初は、内窓としての使用は想定していませんでした。高い断熱性や強度といったツインカーボの様々な特性を活かせるよう、エンドユーザー自身が考え、広まった活用方法なのだと思います。ほかにも設計者様ご自身のノウハウで、ツインカーボが幅広い用途に活かされていると感じることが多くありますね。今後もお客様に、新たな価値や機能を与えられる製品づくりに取り組んでいきたいです。

ツインカーボの特徴

1.割れにくく燃えにくい安全性

アクリル以上の耐衝撃強度を備えるポリカーボネート製で、ハンマーの衝撃にも耐えうる。また、一度引火しても火源を離すと自然に火が消えるため、安全性も高い。

2.自由度の高い施工が可能

重さは同厚のポリカーボネートシートの約1/5以下、板ガラスの約1/10以下で軽量。施工作業の負担も軽減でき、幅広い用途で活用できる。

3.優れた断熱性を持つ

優れた断熱性2枚のポリカーボネートの間に空気層があることで、同厚の板ガラスの約2倍もの断熱効果を発揮。省エネ素材として、外皮部分への使用も多い。

AGC株式会社

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