MATERIAL
組み替え可能な塩ビ管の家具
【塩ビ管・塩ビプレート】

建築現場では必ずと言っていいほど使われる塩ビ管だが、その多くは排水などの用途のために床下や壁の中に設置され、目に触れることは少ない。中山氏はこの塩ビ管を、設置場所に応じて組み替え、自在に形状を変えられるオリジナル家具の素材として採用した。竣工時は窓のある壁際に設置されたこの家具は、テーブルにも棚にも間仕切りにもなる。肉厚10mmの塩ビ管と、同じく厚さ10mmの塩ビプレートを組み合わせており、プレートに開いている穴を基点に長短の塩ビ管の配置やプレートの向きが変えられる。施工したのは、リサイクル塩ビ管を扱う株式会社丸昌。コーディネーターである有限会社SOLOが中山氏のアイデアを実現できる会社を探し回り、唯一名乗りをあげたのが丸昌だったという。塩ビ管同士を凹凸なく嵌合する高い切削加工技術を持つ同社により、「可変性」という部屋のコンセプトにふさわしい家具が完成した。

中山さん、なぜこの建材を採用したのですか?

塩ビ管という「無垢材」

この部屋に合わせて形が変えられる家具を、建材と加工技術だけを使って非常にピュアにつくることができたと思います。日頃からマテリアル(素材)を見るのが好きで、中でも「無垢材であること」が私にとっての重要なキーワード。例えば木は無垢材ですが、扉や家具などほとんどの製品は表面に突板が使われていて、どこまで削っても中から同じ材料が出てくるという意味での無垢材ではありません。その点、この塩ビ管は私にとっては無垢材で、木材に近い存在だと思っています。肉厚10mmの塩ビ管を見た時に「これはもう無垢材だ」と思いました。光の当たる場所に置いてみると、よくある水道管の姿とは違う、見たことのないような存在感で、これは素敵だなと思いました。

メーカーさんへ聞いた
建材開発秘話
北田哲大さん

新たな挑戦を続け、強みに変える

テーブルの部分モックアップ

当社は土木や建築以外にも多様な業界の方とお仕事をさせていただいていますが、テーブルを製作したのは初めてでした。中山さんとSOLOさんから提示されたコンセプトに対し、製品化する際に問題がないかという観点で一緒に検討し、製作にあたりました。新たなモノをつくるには時間も労力もかかりますが、そこから一つずつ積み重ねることで知識や経験を得て、次の展開に応用を効かせることができる。それがいずれ強みになることを知っているため、当社は挑戦を大切にしています。

株式会社丸昌のホームページはこちら

株式会社丸昌の特徴

1.リサイクル塩ビ管専門

排水管、通気管、浄化槽や井戸用のパイプ等の土木・建築工事部材はもちろん、農業や水産業など幅広い分野のリサイクル塩ビ管を扱う。特注製作も行っている。

2.グループでリサイクル

塩ビ管のリサイクルに40年以上取り組み、塩ビ管廃材の回収・洗浄・ペレット化・溶融を行う。グループ会社一丸となって環境保護を重要視したものづくりを行う。

3.塩ビの可能性を拓く

常に新たな価値創造へ挑戦し続ける社風。車をドリフトさせるための塩ビ管や、アサリ養殖用の塩ビ管など、業界・業態を問わず新たな塩ビの可能性を追求する。

株式会社丸昌

〒306-0504
茨城県坂東市生子2325
TEL:0280-88-0311
FAX:0280-88-0373
URL:marusyo-pvcpipe.com/

 

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